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「カフェ・ビニーロ」などブエノスアイレスの名だたるライヴハウスで公演を重ね、ヨーロッパ・ツアーでも好評を得ているアルゼンチンのドゥオ・エル・バルコン。初来日ツアーに合わせ彼らのファースト・アルバムを来日記念盤として発売。
※日本語解説付(西村 秀人)
●2010年に結成されたEl Balcon(バルコニーの意)はそのユニット名通り、自宅のバルコニーで自分たちの音楽を作りあげてきたマリアーノ・ボット(ギター)、カルラ・セチェット(ボーカル)による夫婦デュオ。
●自作をはじめ、タンゴの古典やフォルクローレの現代作品を独自のアレンジで取りあげ高い評価を得て結成後すぐに、ブエノスアイレス市の数多くの文化的スペースで演奏し、その他ブエノスアイレス州各地、大西洋岸、パタゴニア、ウルグアイでもコンサートを行ってきました。そして、2012年には初のヨーロッパ・ツアーを行い、パリ、リヨン、グラナダ、マドリード、バレンシア、ジュネーヴ、ロンドンなどの都市でコンサートを行いました。そのツアーも評判を呼び、2015年3月~4月に2度目のヨーロッパ・ツアーを行い、その後、初となる日本ツアー(全国8箇所でのコンサート)も決定しています。
●本アルバムは、2013年12月に発売された彼らのファースト・アルバム(その後アルバムは発売されていません)で、10曲のオリジナル作品と、独自のスタイルにアレンジされた3曲のタンゴ名曲が収録されています。
●オリジナル曲も有名曲も、どちらもフォルクローレとタンゴのイメージと、最近のアルゼンチン、特にブエノスアイレスのミュージシャンに共通する私的内証的なイメージを、歌とギターという最もシンプルな形式を用い、同じ軸でとらえ表現しています。「我々をゆっくりとバルコニーからの眺めにいざない、人々と風景と日々の出来事が深みをもって生きづいていく、その瞬間に我々を参加させてくれる。」(サントス・べラ・グァジャマ‐ラディオ・グァジャマ、2014年)そんなやさしく魅力的な音楽です。
●ドュオ・エル・バルコンの音楽に共感し、モノ・フォンタナ(シンセサイザー)、リディア・ボルダ(歌)、オスキ・アマンテ(歌)らが、ゲストとして1曲ずつ参加しているのにも注目。
曲目表:
1. Noche y campo(夜と田園)(Amelia Biagioni-Mariano Botto) ゲスト:モノ・フォンタナ(シンセサイザー)
2. Reina(女王)(Mariano Botto)
3. Barrio(街‐まち‐)(Mariano Botto) ゲスト:ソニア・エリホビッチ
4. Cantando(歌いながら)(Mercedes Simone) ゲスト:リディア・ボルダ(歌)
5. De luna y terraplén(月と盛り土)(Alda Salzarulo-Mariano Botto)
6. Dicen(人のうわさ)(Mariano Botto)
7. Tu pálida voz(君の蒼ざめた声)(Homero Manzi-Charlo)
8. Barrio al sur(南の街)(Mariano Botto) ゲスト:リカルド・カプリア
9. Sin atajos(近道はない)(Mariano Botto) ゲスト:オスキ・アマンテ(歌)
10. Pasan las olas(過ぎていく波)(Mariano Botto) ゲスト:ペドロ・ブラガーン
11. Luces de inocencia(無垢な光)(Mariano Botto)
12. Cantar eterno(永遠の歌)(Ángel Villoldo)
13. La flor de la noche(夜の花)(Mariano Botto)
メンバー:
●Carla Cecchetto カルラ・セチェット
1981年生まれの34歳。2000年から2007年まで、フアン・ホセ・カストロ音楽院で声楽を学び、2008年からフリオ・ボッカ率いるスクールでミュージカルコメディの基礎(クラシック・バレエ、ジャズ・ダンス、タップ・ダンス、歌)を学ぶ。2010年マリアーノ・ボットとドゥオ・エル・バルコンを結成、ブエノスアイレスのライヴハウスや、タンゴ・フェスティバルなどに出演、2012年3-4月にヨーロッパ・ツアーを敢行、同年8月にはパタゴニア地方でのツアーも行った。2013年ファースト・アルバム「ドゥオ・エル・バルコン」を発表、アルバム発表記念コンサートをドムス・アルティスとカフェ・ビニーロで行う。
●Mariano Botto マリアーノ・ボット
1972年生まれの42歳。1986年、フアン・バルエコにギターの最初の手ほどきを受ける。アベジャネーダ・ポピュラー音楽学校卒業後、1996年モノ・フォンタナに師事し即興を学ぶ。1999年にエドガルド・カルドーソ、2006年にフアン・ファルーに師事。2002年から2006年まで都市音楽・アート学院(EMAU)でギターを教え、現在も個人レッスンを続ける。自己の音楽活動としては1990年代にロック・グループで演奏していた他、1999年にはエディス・ロセッティのフォルクローレ・トリオ、2003年から2005年までは女性歌手セシリア・ベルナスコー二とドゥオ「マルカロー」を結成し活動。2005年から2007年まではタンゴの四重奏団「ソブレ・エル・フィロ」で活動した。
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